「リバーシ」と「オセロ」はよく似たボードゲームですが、実はそれぞれに独特の歴史とルールがあります。
この記事では、イギリス発祥のリバーシと日本生まれのオセロ、発祥・歴史やルールの違いをわかりやすく解説していきます。
リバーシとオセロは本来は同じものでない
現代において、「リバーシ」と「オセロ」はしばしば同一視されることがありますが、歴史的な背景と基本的なルールに違いがあります。
しかし、この違いは一般的にはあまり知られておらず、多くの人がこれらのゲームを同じものとして扱っています。
「リバーシ」と「オセロ」の違いは、以下の表のようになります。
| 特徴 | リバーシ | オセロ |
|---|---|---|
| 発祥と歴史 | 1883年、イギリスで生まれる。日本では明治時代に「源平碁」として知られる。 | 1970年代、日本で長谷川五郎によって考案される。 |
| ルールの自由度 | 駒の色や盤の色、マス目の数などが自由。 | 8×8マスの盤で、固定されたルールがある。 |
| ゲームの開始方法 | 中央の4マスに自由に初期配置。 | 中央の4マスに特定の配置で開始。 |
| パスのルール | パスの可否はルールによって異なる。 | 打てる場所がない時以外はパス不可。 |
| 商標と使用権 | 商標登録されていないため、誰でも名前を使用可能。 | 商標登録されており、特定の企業のみが名前を使用可能。 |
以下の記事からは、リバーシとオセロそれぞれの発祥・歴史について。また、それぞれの違いについても解説していきます。
リバーシとは？発祥と歴史
リバーシ（Reversi）は、1883年にイギリスで生まれた、実はかなり古い歴史のあるゲームなんです。
お茶の国としても有名なイギリスで生まれたリバーシは、その後日本にもやってきて、明治時代には「源平碁」という名前で人気を集めました。明治時代って言うと、日本が西洋文化をどんどん取り入れていた時代です。
しかし、当時のリバーシは今とはちょっと違っていたんです。ルールがとっても自由で、駒の色や盤の色、マス目の数まで自由に決められたんです。だから、みんながそれぞれの好きな方法で遊んでいたんです。
リバーシは、相手の駒を挟んで自分の色に変えるゲームなんですが、このシンプルなルールが人々に受け入れられ、長い間愛され続けてきました。今でも世界中で遊ばれているんです。
このように、リバーシはイギリス発祥の歴史あるゲームなんです。
オセロとは？考案者と歴史
オセロ（Othello）は日本が生んだゲームです。オセロの始まりは、1970年代の日本にさかのぼります。このゲームを考案したのは、茨城県水戸市出身の長谷川五郎さんという方です。長谷川さんは、当時高校生。なんともすごい才能です。
オセロが世に出たのは1973年。ゲーム会社のツクダがこのオセロを商品化し、大人気商品になったんです。ゲームの面白さが、子どもから大人まで幅広い世代に受け入れられたんですね。
オセロの名前の由来は、シェイクスピアの悲劇「オセロ」から来ています。
この物語には、黒人の将軍オセロと白人の妻デズデモーナが登場するんですが、この黒白の対比がオセロゲームの黒い駒と白い駒に重なるんですね。名付け親は、長谷川五郎さんの父、イギリス文学者の長谷川四郎さんだと言われています。
オセロは、リバーシと似ていますが、ルールが少し違うんです。オセロでは、8×8マスの盤を使い、最初に駒を特定の配置で置いてスタートします。オセロのルールはきちんと決まっていて、遊びやすいんですよ。
このように、オセロは日本発祥のゲームで、独自の歴史を持っています。
リバーシとオセロの違い
さて、今回はリバーシとオセロの違いについて。これらのゲームは似ているようで、実はいくつかの大きな違いがあります。
1. 歴史と発祥
まず、リバーシは1883年にイギリスで生まれ、日本では「源平碁」として知られていました。それに対して、オセロは1970年代に日本で生まれたゲームです。つまり、リバーシの方が歴史が古いんですね。
2. ルールの自由度
リバーシはもともとルールがとても自由で、駒の色や盤の色、マス目の数などが自由に決められました。一方、オセロは8×8マスの盤で、特定の配置からゲームを始めるなど、ルールがより統一されています。
3. ゲームの開始方法
オセロでは、ゲーム開始時に中央の4マスに黒と白の駒を特定の配置で置きます。これに対して、リバーシでは最初に駒が置かれておらず、プレイヤーが中央の4マスに自由に配置してゲームを始めます。
4. パスのルール
オセロでは、打てる場所がない場合以外はパスできません。しかし、リバーシでは「パスができるかできないか」がルールによって異なり、より柔軟性があります。
5. 商標との関係
オセロは商標登録されており、この名前を使用できるのは特定の企業のみです。リバーシは商標登録されていないため、誰でもこの名前を使ってゲームを販売することができます。
このように、リバーシとオセロは基本的な遊び方は似ていますが、歴史やルール、商標の面で大きな違いがあるんです。
