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マリオがヒゲと帽子の理由

1985年、昭和60年に任天堂から発売されたスーパーマリオブラザーズは、当時の技術的な制約からキャラクターを16×16のドットで描かなければなりませんでした。この小さなスペースでは、キャラクターの顔を詳細に描くのが難しく、特に口を描くためのドットが足りませんでした。

海外のゲームではキャラクターをリアルに描写するために身長が8〜6頭身のキャラクターが多く、顔には限られたドットしか使えない状況でした。

そこで、宮本茂さんは工夫を凝らし、鼻とその直下にヒゲを描くことで、口を描かなくてもキャラクターの顔がはっきりと分かるデザインを生み出しました。

このヒゲを生やしたマリオのキャラクターは、当時の技術の制約を乗り越える独自の表現方法として誕生したのです。

また、マリオがかぶっている赤い帽子は「ジャンプをしたときに髪の毛が動くのは不自然だ」という制作チームの考えから、髪の毛が動かないようにする目的でデザインされたそうです。

参考:社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』

宮本茂さんについて

1952年生まれのゲームデザイナーで、任天堂株式会社で長年活躍しています。彼は「マリオシリーズ」や「ゼルダの伝説シリーズ」など、世界的に有名なゲームを多数生み出しました。宮本さんはゲーム制作においてユニークで革新的なアプローチを取り、プレイヤーに新しい体験を提供し続けています。彼の作品は幅広い年齢層に愛され、ビデオゲーム業界において非常に高い評価を受けています。宮本さんは任天堂の情報開発本部本部長や専務を歴任し、2019年には文化功労者に選定されるなど、その功績が認められています。

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