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「ペペロンチーノ」名前の由来・意味「絶望」「貧乏人」と呼ばれるワケ

イタリア料理の「ペペロンチーノ」は、日本ではオリーブオイルベースのパスタとして人気ですが、実はイタリアでは「絶望のパスタ」「貧乏人のパスタ」とも呼ばれるシンプルな家庭料理。

この記事では、ペペロンチーノの名前の由来と、イタリアと日本での違いを詳しく解説します。

目次

「ペペロンチーノ」名前の由来・意味

「ペペロンチーノ」は、日本ではよく知られたパスタ料理の名前です。でも、実はこの言葉、イタリア語で「唐辛子」という意味なんですよ。

日本のレストランでは「ペペロンチーノ」という名前でパスタが出されますが、その正式な名前は「アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ」です。この名前、イタリア語で「Pasta aglio, olio e peperoncino(アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ)」と言います。それぞれの単語が、このパスタの大切な材料を表しているんです。

「アーリオ(aglio)」はニンニク、「オリオ(olio)」は油(特にオリーブオイル)、「ペペロンチーノ(peperoncino)」は唐辛子(またはチリペッパー)を意味しています。イタリア語の「e」は「と」や「and」のような接続詞で、この場合は「ニンニクとオリーブオイルと唐辛子」という意味になります。

つまり、このパスタ料理の名前を直訳すると、「ニンニクとオリーブオイルと唐辛子のパスタ」というわけです。

イタリアでは、このパスタはとてもシンプルで家庭で作りやすい料理として知られています。唐辛子はもともと中南米が原産で、15世紀にイタリアに伝わったとされています。

それまでは、ニンニクとオリーブオイルだけで作られていたシンプルなパスタ「アーリオ・オリオ」がありましたが、そこに唐辛子を加えることで、新しい味わいが生まれたんです。

別名「絶望のパスタ」「貧乏人のパスタ」語源と意味

「ペペロンチーノ」の別名として、イタリアでは「絶望のパスタ」「貧乏人のパスタ」という呼び名もあります。これは一体どういう意味なのでしょうか?この名前には、実はとても興味深い歴史が隠されています。

この「絶望のパスタ」「貧乏人のパスタ」という名前は、かつてのイタリアで貧しい人々が、手持ちの限られた材料でパスタを作ることから来ています。

彼らは、ニンニク、オリーブオイル、唐辛子だけを使って、シンプルながらも満足できる料理を作りました。このような状況から「絶望の中でもなんとかなる」という意味が込められているんです。

この他に、料理のシンプルさから「これ以上何も加えることができない」というシェフたちの絶望感を表しているという解釈もあるようです。

シンプルながらも深い意味を持つ「絶望のパスタ」「貧乏人のパスタ」は、イタリア料理の豊かな伝統と、人々の生活の知恵が詰まった特別な料理と言えるでしょう。

イタリアと日本の違い 本場では食べない?

「ペペロンチーノ」は日本でも非常に人気のあるパスタ料理ですが、イタリアと日本での扱いには大きな違いがあります。

まず、イタリアでは「ペペロンチーノ」という名前そのものが通用しないことが多いです。

イタリアでは「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ(アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ)」という正式名称で呼ばれており、これは「ニンニクとオリーブオイルと唐辛子のパスタ」という意味です。また、この料理はイタリアの家庭料理として位置づけられており、レストランのメニューに載っていることは少ないのです。なぜなら、イタリア人にとっては非常にシンプルで家で手軽に作れる料理だからです。

一方、日本では「ペペロンチーノ」という名前で親しまれ、多くのレストランでメニューとして提供されています。

日本においては、オリーブオイルベースのパスタソースの一種として位置づけられ、唐辛子やニンニクを使わないバリエーションも「ペペロンチーノ」と呼ばれることがあります。また、日本ではこの料理にさまざまな具材を加えるアレンジが一般的で、本来のイタリアのレシピからかけ離れたバージョンも多く見られます。

さらに、日本で使用されるパスタの種類もイタリアとは異なります。日本では、スパゲッティよりも細いスパゲッティーニやフェデリーニを使用することが一般的です。

このように、同じ「ペペロンチーノ」でも、イタリアと日本ではその意味や位置づけ、レシピに大きな違いがあるのです。

まとめ

「ペペロンチーノ」とは、日本では人気のパスタ料理で、イタリア語で「唐辛子」を意味します。正式名称は「アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ」で、「ニンニクとオリーブオイルと唐辛子のパスタ」です。

イタリアでは家庭料理として親しまれ、レストランでの提供は少ないですが、日本では様々なバリエーションでレストランメニューに登場します。イタリアと日本での認識や扱いには大きな違いがあり、文化の違いが料理にも表れています。

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